看護師便り

東京都済生会向島病院、看護部のブログです。看護師が交代で日々の出来事や想いをお届けします。

看護師便り ヘアドネーションについて

2023年07月24日

看護師便りをお読みいただきありがとうございます。

この度、はじめて看護便りを担当することとなり、題材について熟慮した上、ヘアドネーションについて書くことにしました。ほんの少しでも興味を持っていただけると嬉しいです。

 

ヘアドネーションを知ったきっかけはよく覚えていないのですが、もともと髪を伸ばすことが好きだった私は、このことを知ったとき「ほおっておけば伸びる私の髪の毛が人の役に立てるかもしれないのか!」と思い早速ヘアドネーションの方法について調べました。

ヘアドネーションは「一般の方から長い髪の寄付を募り、寄付された髪だけで医療用ウィッグを製作し、頭髪に悩みを持つ18歳以下の子どもたちに、無償提供するチャリティ活動」と言われ、寄付できる髪の毛の条件は31㎝以上の長さがあること、極端なダメージヘア(ちょっと引っ張ると切れてしまうような髪)でないことです。

年齢や性別、もともとの髪質も問われず、カラーやパーマをした髪でも寄付することができます(ただ、活動団体により条件が異なる場合もあるのでご注意ください)。疾患や治療による脱毛症状で、髪の毛を失ってしまい外見が変化してしまうことのストレスや苦痛は計り知れません。そのストレスや苦痛を少しでも取り除くことができたら、その人らしく生きることに希望が持てると思います。

 

どんなことも、工夫したり、思考を転換したりすることで、無駄をなくすことができたり、誰かの役に立ったり、心の支えになることがあると思います。それはより良い看護を提供するためにする工夫や思考の転換とも通ずる部分があると思います。しかし、工夫や思考の転換は自然にはできるようにならず、知識や情報、頭の柔軟さが必要なのはもちろんですが、判断力や行動力、スキルも重要だと思います。なので、これからも向島病院にいらっしゃる患者さんをはじめ、医療や看護を必要とされる皆様が、少しでも良いサービスをうけられるよう、また働く医療関係者も、働きやすく、活躍できる場を作っていけるように、私自身、日々精進していこうと思います。

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