看護師便り

東京都済生会向島病院、看護部のブログです。看護師が交代で日々の出来事や想いをお届けします。

看護師便り 患者さんの笑顔 ~デイケアの再開~

2023年10月17日

空が高く澄みわたり、気持ちのいい秋風が吹き渡るころとなりました。

いつも看護師だよりをご覧いただきありがとうございます。5月にコロナウイルス感染症が5類に移行し感染対策も個人や事業所の判断となりました。トイレのハンドドライヤーも使えるようになり助かった~と思うことがありました。

当院でもマスクの着用は必要ですが面会制限等は緩和され、患者さんも入院中ご家族等に会えない寂しさは少し軽減されているのではないかと思います。

感染対策の緩和に伴い、6月より以前デイルームで行っていたデイケアを再開しました。

デイケアは主に日中の離床時間を増やし睡眠覚醒リズムをつける、行動心理症状を落ち着かせる目的で行っています。実際に院内デイケアを認知症の方に対して行うと、行動心理症状がある程度改善されるという報告もされています1)

再開当初はスタッフの人員の関係で、患者移動や内容についても悩むことが多く苦戦することもありました。現在は、週に2回程度(私の勤務予定に合わせ、実施日をカレンダーに示し病棟に配布)実施しています。参加する患者さんを朝選定し、スタッフに声掛け。移動は理学療法士の方に協力していただくこともあります。

昼食前の1時間、「今日は何の日、体操、輪投げ、ボール投げ、お昼ご飯の内容確認」の流れで行っています。そのままデイルームで昼食を食べてから部屋に戻る患者さんもいます。最近は、理学療法士の先生やスタッフも「●●さんも、参加してもいいですか」と選定した方以外に参加されることもしばしばあります。

皆さん「一緒に体操しませんか」と声掛けすると「体操?行ってみようかな」と言ってくださる方もいますし、「できるかな」とあまり乗り気でない方も参加すると手足を動かしたり、他の人が輪投げを成功したりすると拍手をしてくれたり「デイサービス大好き」と言われ、楽しそうな様子が見られたり様々です。患者さんの笑顔はやってよかったと思う原動力です。

高齢の方は入院を契機に制限された生活や刺激が少ない中で、身体機能だけでなく心理面の機能も低下することがあります。リハビリの状況や介護の申請、自宅での受け入れ態勢を整える中で入院期間も長引くケースもあり、さらに認知機能も低下するケースもあります。

病院という治療の場ですが病気を治すだけでなく、心理面の機能も落とさず、元の住み慣れた家に戻ることができるようデイケアを活用していければよいと考えています。

 

1)旭俊臣:認知症超高齢者のリハビリテーション,Journal of Clinical Rehabiitation,2015,24(6),p.574-580

10月 2023
« 7月   4月 »
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031  

過去の記事