看護師便り

東京都済生会向島病院、看護部のブログです。看護師が交代で日々の出来事や想いをお届けします。

看護師便り 今一度心がけたいこと

2021年12月26日

令和3年もそろそろ終わりを迎えますが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか?

未知のウイルスとの格闘もまだまだ油断はできませんが、昨年に比べれば、少しずつ日常に近づいてきた部分もあるかと思います。
今年を振り返ると、緊急事態宣言が続き、情勢が刻々と変わり、特に夏の大きな第5波では向島病院でも奮闘の日々でした。
その中でも患者さんが回復し、笑顔で退院される時は「看護に携われてよかった」と思える時です。

第5波では、向島病院でも中等症Ⅱから重症の患者さんを受け入れていました。入院患者さんが回復していく過程で印象に残った事例があります。
人工呼吸器を余儀なく装着された患者さんが大きな生命の危機を乗り越え、元気な姿で退院されたことです。
入院中には多職種が力を合わせ関わりました。呼吸療法認定士の資格を持つスタッフが呼吸器を外す際の手順を分かり易く作成してくれたり、糖尿病療養指導士の資格を持つスタッフが、セルフケア向上のための日常の生活指導をしてくれたりと各々得意分野で患者さんをサポートしました。また、ベッドからの離床やその後の日常生活に向けて、作業療法士や理学療法士のリハビリスタッフの協力を得たり、チーム医療で患者さんの回復の支えになれるようにと力をあわせました。

患者さんへの私たちのサポートは多くはありませんが、患者さんが元気に回復されていく過程は、関わるスタッフ一同の喜びとなります。
コロナ禍の中で、改めてチーム医療や看護の力、看護の喜びを再確認しましたし、看護の源はここにあるのだと実感しました。

緊急事態宣言も解除になり、早2ヶ月余り。                              
イベントも多くなるシーズンですが、やはり気になるのが感染対策です。
オミクロン株も国内で確認されました。デルタ株のクラスターも出ています。
ここはやはり、自分達一人ひとりが出来ること「規則正しい生活(食事、睡眠)や手洗い、うがい、マスクを付ける、人が多い場所の外出は可能な限り避ける」などの対策をしっかり続けていくことが大事なのではないかと思います。

健やかに暮らせる社会に早く戻れるように願うばかりです。

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