看護師便り

東京都済生会向島病院、看護部のブログです。看護師が交代で日々の出来事や想いをお届けします。

2度目の手術を経験して

2016年11月10日

私事ですが昨年2人目を出産しました。1人目が帝王切開だったので今回も帝王切開でした。前回は緊急手術となりましたが、今回は予定手術でした。

私は手術室業務に従事しています。なので、入室から退室までの一連の流れは十分把握しています・・・が!やはり慣れていても、いよいよ入室となると不安な気持ちが襲ってきました。「あ~、やっぱり患者の立場だと全然違うな」なんて考えながら手術台に。すると頭のほうから声が。「はい、じゃあ横向いて。背中に麻酔の管入れるから。」と麻酔科医。「え?挨拶なし?顔も見えない!?」私、かなり衝撃的でした。当院の麻酔科医は必ず患者さまの顔を見て自己紹介します。「麻酔科医の○○です。今日はよろしくお願いします。いまご気分は悪くないですか?」とこんな感じで。この一言はけっこう重要だと思います。これで患者さんの緊張が少しほぐれます。

体位を整えて局所麻酔を打ち、いよいよ背中に針が刺さった時です。「あれ?息ができない!苦しい!!!!!!!」突然思うように息ができなくなりました。私が手術業務で硬膜外麻酔の介助についた時に、「息ができない」と、患者さまに言われたことは一度もありません。

「息ができないです」と言おうかやめようか・・。モニターを確認しても酸素飽和度の低下はありません。「気持ち的なものかな?落ち着こう」と、気持ちを落ち着かせてゆっくり深呼吸。息苦しさは多少ありましたが深呼吸することで呼吸は楽になりました。一人目出産のときは緊急で脊椎麻酔だけだったのですが、息苦しさはありませんでした。今回は硬膜外麻酔でカテーテルを留置した関係でしょうか?原因はわかりませんが、このような症状もあるのですね。今度介助につくときは、患者さまに必ず「呼吸は苦しくありませんか?」の声掛けをしなければ!とそんなことを考えながら、術中を過ごしました。

当初の不安とは裏腹に、特に問題もなく手術は無事終了し我が子はすぐに新生児室へ。一人目の時には出産後すぐNICU入ったためご対面したのは翌日でしたが、今回は術後3時間で母は寝ながら授乳をするというスパルタな感じでした。痛みへの不安がありましたが硬膜外カテーテルのお陰で、術後の授乳はすごく楽でした。前回は痛みが酷く地獄のような一晩だったので、こんなにも痛みが緩和されるとは思ってもいませんでした。

今回は患者が受ける不安や硬膜外カテーテルによる痛みの軽減を、身をもって知ることができた学びの多い入院でございました。「身をもって知る」ことはそうそうできることではありませんが、患者の立場になって考える・向き合うことの大切さを思い返しました。

 

最後にビックリしたことが1つ!4年前出産で入院した時に担当してくださった助産師さんが、私を覚えていてくれたことです。当時彼女は新人さんで、「ハイリスク産婦で新生児もNICUに入ってしまった患者」として忘れられない症例だったそうです。どんな理由であれ、覚えていて声をかけてくれたことは嬉しいことです。心のよりどころにもなりますよね。

私も過去に担当した患者さまを外来で見かけた折には、声をかけています。何気ない一言が何よりもの安心や信頼に繋がったりしますよね。声をかけた患者さまも私と同じようにうれしい気持ちになってくれていると信じ、これからも安全と安心を提供していけるように頑張りま~す。

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