看護師便り

東京都済生会向島病院、看護部のブログです。看護師が交代で日々の出来事や想いをお届けします。

温故知新

2011年09月20日

台風12号で被害にあわれた地域の皆様に心よりお見舞い申し上げます。

当院では師長研修の一つとして、年一回、全員で取り組み何かを創り出す研修を行っています。昨年は、この日誌の4月にご紹介しました看護部のキャッチフレーズとその缶バッジ作りをしました。そのバッジは今、私たちの胸に輝いています。大変満足感を味わいました。今年は、「自分史作り」に取り組みました。

社会の歴史を思い出しつつ、自分や家族の歴史を丹念に書きあげ年表を作りました。そして、師長会で発表しました。初めは、「大して人様に語る人生等ない」と言っていたのですが、持ち時間30分では語りつくせないものでした。

単に出来事を書き入れて読みあげるのではなく、その時何を考えたかも振り返る事になり、大変緻密な作業でもあり、それなりの時間とエネルギーを要しました。

師長会のメンバーは、余り大きな声では言えないですが・・40代前半(?)~60歳手前迄様々。年の差は十分に認識していたのですが、こうなるとはっきり“差”を見せつけられますね。だって、私が看護師になった年齢にはまだ10歳位だった師長も・・・・・。

歴史と並べながら自分の年表を作っていくと、その時代に、出会った人の顔や言葉を思い出し、懐かしくなりました。たくさんの人たちに導かれ成長してきたんだなーと、あらためて、そして、しみじみと有難いと思います。平穏(と思って)に来た人もあれば、これでもかこれでもかと荒波を乗り越えて来た人、まさに “人に歴史あり”を実感し、感動しました。「経験したすべてのことが今の自分を生かしている」と、改めて、また、今まで以上に自分の人生と共に仲間の人生も愛おしく大切に思えます。そして、こういう人たちにここで巡り合い、共に看護が出来る事を素敵だと思います。

看護師を目指したきっかけは様々ですが、看護に懸ける情熱は同じで「看護が好き!!」という事を根底に持っている事が良く分かり、連帯意識を更に高めてくれました。“古きをたずねて新しきを知る”過去から発見したものは、新しい・そして素晴らしいかけがえのないもの・それを持って、今からまた、未来に向かって歩き出しましょう。

この研修を終えて、看護部長から、自分史年表を入れる為の「証書入れの筒」(正式名称不明)のプレゼントがあり、年表をそれに納め記念写真を取りました。筒のデコレーションにご注目ください。年齢でちょっとづつ違うのがお分かりでしょうか・・・・・?

今日もご愛読いただきありがとうございました。(^u^)

次回も御来室をお待ち致しております。

 

写真 無事に修了式をしました。(前列中央が筆者)

 

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