看護師便り

東京都済生会向島病院、看護部のブログです。看護師が交代で日々の出来事や想いをお届けします。

防災を真剣に考えよう!

2015年09月16日

お盆が過ぎ、朝夕だいぶ過ごし易くなりましたが、皆さま如何お過ごしですか。

久しぶりの看護日誌です。

当院では毎年『防災の日』に近い日を選んで、町会合同の防災訓練を行っています。今年も8月下旬に、夜間の火災発生を想定した消火,通報,避難訓練を実施しました。

警備員,事務職員,コメディカル,看護職員,診療部と病院を構成する職員と町会の方々で、『模擬患者』『避難誘導者』『本部統括者』など、それぞれの役割を実践します。私は今回、管理当直者役で参加をし、改めて考えさせられることがありました。

火災発生時は、火災の覚知,現場確認,通報・情報伝達,初期消火,避難誘導の行動がとても大切になります。手順としては分かっていても、そこにいる一人ひとりが『何をすべきか,何を確認し報告するのか,どのように誘導するべきか,非難時に必ず携帯すべきものは何か』など様々な事を冷静に行動しなければなりません。

当院で行う防災訓練でも、それぞれのスタッフがとるべき行動を知り、火災発生時に活かすことを目的に行っています。訓練に参加したことで、傍観していた時には気づかなかったことへの発見がありました。シナリオに沿った役割を演ずる事で、私に求められる行動がより明確になり、役割をこなすためのツールの不足や、備品・整備の改善点に目が行くようになりました。やはり訓練を実際に体験してみることは大事ですね。防災訓練が終わった今、訓練手順から現行マニュアルが妥当な内容であるかの確認作業が今後の課題になりました。

また、今回訓練に参加して、2011年の3月に病院スタッフと「本所都民防災教育センター」で模擬災害を体験したことを思い出しました。みなさんは、墨田区にある「本所都民防災教育センター」をご存知ですか?体験された方もいらっしゃるかと思います。ここの体験コーナーはインストラクターが案内するツアー方式で、いろいろな災害体験ができて楽しく学習することが出来ます。地震体験、都市型水害体験、煙体験、暴風雨体験、消火体験と現実的な場面設定での体験ができ、防災シアターでは地震をテーマにした迫力のある映像が鑑賞できます。実際に体感することで、目からうろこの発見もあり、注意すべき視点も養われて、『防災グッズを購入しておこう』『病院でも活かしていきたいね』と話し合いながら帰宅しました。

その数日後、3月11日の東日本大震災が起こりました。体験からさほど日もたっていませんでしたが、勤務していた私たちの心の中は、「冷静に行動しなきゃ」と自分に言い聞かせながらも案外動揺していました。ほんとに怖かったですよ。

 

地震や火災はいつ起こるか分からない、そう知っていても真剣に考えて対策を講じることは少ないと思います。地震や火災はいつかではなく、明日かもしれないことを痛切に実感させられる防災訓練や防災体験は非常に有意義であると思います。

病院職員や患者さん、自分や家族の安全が確保できるように考えていかなければいけないと思います。

防災館はとてもお勧めですよ。

所在地:墨田区横川4-6-6 本所消防署内 「本所防災館」本所都民防災教育センター

TEL:03-3621-0119 予約が必要です(1年前から受付)

開館時間:9:00~17:00

 

最後に、昨今の災害情勢を考えると、自分の住んでいる地域がいつ災害に見舞われるか分かりません。9月1日から消防庁が作成した「東京防災」が配布されています。これは各家庭での防災に対する理解を深めて災害に対する備えを万全にすることを目的につくられたものです。万事の備えに役立つように活用することが大切ですよね。

 

9月 2015
« 7月   1月 »
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930  

過去の記事