看護師便り

東京都済生会向島病院、看護部のブログです。看護師が交代で日々の出来事や想いをお届けします。

看護師便り 看護師がキャリアを積むこと

2022年10月27日

今年は、秋が少し短く感じられるような気温の変化ですが、体調は崩していないですか?

皆さんは看護師がキャリアを積むということをどのようにイメージされているでしょうか。現在は、企業においても終身雇用という考えは少なくなり、スキルアップやキャリアアップのために、職場を変わる人も増えていると感じていますが、看護師は職場を変えることに抵抗のない人が多い印象です。さらに、〇歳までに変わらないと!といった考えに縛られている人に遭遇することもあります。実際には、そんなことないのですが。とは言え、私も同じように考えた時期はありましたが、そのタイミングで職場を変わることはありませんでした。

さて、職場を変わり新しい人間関係を築いていくことは簡単ではありません。私自身も、いくつかの病院で働いた経験があります。職場を変えるという環境の変化は、自分が思っている以上に疲れやストレスを感じます。時には思うとおりにいかずに悔しい思いをすることもあります。そんな時、自分自身を前に向かせてくれるのは、職場を変えてでも達成したかったこと、やり遂げる強い気持ちなのだと思っています。しかし、中にはそういった思いがもてず、数年で不満が募り、また変わればいいか・・となり、いつまで経っても満足する職場には出会えない、想像していたキャリアが積めない、という悪循環に陥ってしまう方もいらっしゃいました。職場を変えることは、リセットではありません。常にキャリアを積み上げるという視点と前向きな強い意志が必要だと思っています。

また、看護師としての経験を積むという視点で、過去を振り返ってみると、これまで〇〇科にいきたい、〇〇をやりたいと思ってその部署へ異動した経験は、ほぼないに等しいと思います。自分でもびっくりしました。与えられた環境で、看護師として何を行うべきかを常に考え行動してきました。その結果、手術室・外来(内科・整形・小児)・放射線科・救急外来・ICU・訪問看護といった部門、病棟では消化器内科・口腔外科・眼科・脳神経外科・産婦人科・循環器科・心臓血管外科といった診療科に携わらせていただきました。領域が変わると知らないことも沢山あり苦労もしました。一応、私も30歳前半で認定看護師やフライトナースへ進むことを考えた時期もありましたが、子育てと自分のキャリアを総合的に考え選択しませんでした。今は、その決断で良かったと思っています。

キャリアの重ね方は人それぞれです。私はきっとこれからも、看護師として何ができるかを考えて行動していくのだと思います。

以上

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