看護日誌

東京都済生会向島病院、看護部のブログです。看護師が交代で日々の出来事や想いをお届けします。

研修の成果

2018年04月30日

皆さん、こんにちは。看護部長の佐久間です。
日頃は、東京都済生会向島病院の看護日誌をお読みいただき、誠にありがとうございます。

平成30年度がスタートし、当院も9名の新たな仲間を受け入れることができました。
病院では、4月入職者を対象とした研修が数多く行われていることと思います。当院の新人看護師も研修を終え、11日から臨床にでて頑張ってくれています。

そんな中、とても素晴らしい報告を部下から受けました。
それは、「院外において心停止の事例に遭遇し救命した」との報告でした。報告をくれた看護師は、その場の状況や実践した感想を含め、とても充実感にあふれた表情で話してくれました。

当院では、AED(自動体外式除細動器)の機能がついた除細動器が病棟・外来に配置されていることもあり、院内でのAED設置は遅れていました。しかし2017年度に導入されたことを機会に、全職員を対象にBLS(一次救命処置法)の研修を開始し、全ての職員が受講しました。
この事例に遭遇した看護師も、院内の研修へ参加した後であったため、呼吸がないことを確認し、胸骨圧迫心臓マッサージを開始、AEDを用いて救命に至ることができました。
しかし看護師は、救急車到着までは滞在できない理由があり、やむを得ず他者に引き継ぎその場を離れたようですが、離れる時には心拍は再開し会話も可能になっていたとのことでした。これぞまさに、研修の成果と言えるのではないでしょうか。その方のその後の経過を知ることはできませんが、無事に社会復帰できることを心より願っています。
 
この行動の背景には、看護師であるという役割意識だけでなく、研修を受けた経験が、一歩踏み出す行動を後押ししたのではないかと思っています。
当院でのAED研修は2つの段階をクリアすることが条件になっています。
1つは知識テスト、そしてもう1つは実技テストです。実技は1回の研修を6名としていたため、全員を終えるまでに1年近くかかりました。人数を制限した理由は、指導者と練習用機材の数が充分に確保できなかったことにありますが、少数制で行うことで個々の技術や疑問点も解消しながら出来たのもよかったのではないかと思っています。

このように院内では年間を通じて様々な研修が行われますが、それらはいつ使うかわからない知識や技術ではなく、明日から使える内容が沢山あります。知識や情報の習得で終わることなく、行動へ繋げていけるそんな研修になるよう、様々な工夫をしていきたいと思っています。