看護師便り

東京都済生会向島病院、看護部のブログです。看護師が交代で日々の出来事や想いをお届けします。

夏が来た

2014年08月11日

7月も下旬になりました。梅雨が明けて猛暑が続く今日この頃ですが、皆様いかがお過ごしですか。

暑くてぐったりの日々ですが、この暑さをエンジョイしている方も多いでしょう。しかしインドア派の私は、気象予報士のアドバイスを素直に聞いて「外出はできるだけ控えましょう」を実践。涼しい室内で思いだけを夏に馳せたいと思います。

季節と暮らす本や、サイトを見ていると季節についての豆知識が得られて勉強になりますよ。夏は苦手と思っていても、季節を語る言葉を読むと、変化のある日本の四季が楽しく感じられます。みなさんもご一緒にどうでしょう。

今回私が、フムフム(-“-),なるほどね~(~o~)と楽しんだ中から引用してご紹介します。

「杏林の気まぐれスクエアー」http://yukimifan.zero-yen.com/

季節と暮らす365日 アリス館出版

7月 JULY 文月(ふづき)~ 8月 AUGUST 葉月(はづき)

●半夏生(はんげしょう)
7月2日は七十二候の一つで夏至から数えて11日目の半夏生に当たります。
ちょうどハンゲというサトイモ科の多年草・カラスビシャクが生える頃なので、半夏生というそうで

す。地域によってはこの日までに田植えを済ませる習慣があり、農作業の目安となってきました。

この頃の大雨による災害を半夏水(はんげみず)とよびます。
●盛夏(せいか)
夏の暑いさかりを言います。同じ言葉に真夏(まなつ)や夏旺ん(なつさかん)があります。

梅雨が明けると、とたんに盛夏が訪れて湿度の高い真夏日が続きます。
梅雨と暑い夏との切り替わりで、さらに大暑(7月23日)に向かってさらに気温も高くなって暑くなってきます。

●小暑(しょうしょ)
7月8日は二十四節気の一つで小暑にあたります。暑さが日増しに加わってくる頃という意味です。梅雨明けも近く、日差しが日増しに強くなり夏の気配が感じられるようになってきます。

小暑から立秋までが暑中で、暑中見舞いを送る期間です。

●暑中見舞(しょちゅうみまい)
日本ほど季節の見舞いの習慣をもつ民族はありません。夏に出す、暑中見舞は立秋(8月8日)の前の18日間の土用に出すのが礼儀です。立秋が過ぎてからは、いくらまだ猛暑が続いていても残暑見舞になります。

●極暑(ごくしょ)
人の耐えられる暑さの極限を言った言葉で、たいへん暑いことです。同じ言葉に酷暑(こくしょ)があります。炎暑(えんしょ)の炎えるような暑さなどや蒸し暑さをいいます。今の東京ではアスファルトや建物の照り返しで、まさに極暑状態。さらに熱帯夜も続き、寝苦しいほどです。

極暑は大暑の7月23日から8月半ばのお盆過ぎまで続きます。

●蝉時雨(せみしぐれ)
梅雨が明けて、夏の太陽が照り出すとアブラゼミやニイニイゼミが鳴き出します。このセミの声を聞くと、いよいよ夏本番の到来です。7月末から8月にかけてが盛りです。「しぐれ」は「過ぐる」からきた言葉で、しきりに続くものとして使われます。

●大暑(たいしょ)
7月23日は二十四節気の一つ大暑にあたります。これは7月8日の小暑から数えて16日目ですが、全国的にも梅雨も明け、夏の暑さ真っ盛り。大地も蒸し返るような暑さがきびしい季節であることを告げています。この暑さが、秋風の立つ8月中旬頃まで続きます。この暑い時期を乗り切るために土用の丑の日にウナギを食べる風習が生まれました。

●土用(どよう)
土用の丑(うし)に代表される土用は、春夏秋冬がありますが、今では夏の土用を指す言葉になってきています。夏は立秋の日の前の18日間が土用と呼ばれます。また、『土用丑(うし)の日』は、鰻との関係の諸説は色々とありますが、鰻屋が平賀源内に知恵を借りた説や保存の蒲焼作ったら丑の日に焼いたものだけが色も香りも良かったという説などがあります。地方によっては「う」の字の付くもので、うめぼしなどを食べる人もいます。

●炎天(えんてん)
真夏の太陽がギラギラと照りつける大空のことです。直射日光が焼け付く感じでいたたまれない感じになります。歩く人も途絶えて静かさを感じさせることも。

●立秋(りっしゅう)
8月8日は二十四節気の一つ、立秋に当たります。まだまだ暑い盛りですが、暦の上ではこの日から初めて秋の気配が現れてきます。日中は猛暑でも朝晩の涼しさや鈴虫やひぐらしの声が聞こえ始めてくると、確実に秋の気配を感じ始めます。

●残暑(ざんしょ)
立秋になってからの暑さを残暑と言います。この日から暑中見舞も残暑見舞に変わります。

この頃になると真夏の暑さも炎天下での灼けつくような日差しになり、午後の人通りもぱったりと途絶えるほどです。秋風の立つお盆過ぎまでこの暑さが続きます。

●百物語(ひゃくものがたり)
夏の夜の暑さをしのぐのが怪談話。その怪談の話を始まる前に夕刻から百の灯りをともし、話が終わるごとに灯りを一つ一つと消していき、ちょうどうしみつ時の午前2時過ぎに百の話が終わると妖怪が現れると信じられた怪談会です。落語でも夏の定番のように語られた話ですが、実行するには
ちょっと勇気がいります。

●打ち水(うちみず)
炎天下の日には涼を求めて門前や庭、路上などに夕方には水まきをします。水がまかれた後を渡る風に清涼感を求めました。また、路上や草木の濡れる姿には見た目での涼しさを感じさせます。

●お盆
8月が来るとやはり大事な日がお盆。終戦記念日と重なり、人々は祖先を供養します。

このお盆の時期は旧暦7月13日~16日に行いましたが、今では新暦を採用してからもそのままの7月と月遅れの8月に行う地域に分かれています。正式には「盂蘭盆(うらぼん)」といい、古代のインド語の一つであるサンスクリット語の「ウラバンナ」を漢字にあてはめた言葉です。
仏壇に供えるキュウリの馬は、これに乗って早くこの世にもどり、ナスの牛に乗ってゆっくりと戻ってほしいという願いが込められています。
また、あの世に帰る祖先を送るのが送り火。京都の大文字送り火が代表的ですが、盆踊りや精霊流しなども同じように送る行事の一つです。

●盆踊(ぼんおどり)
お盆になると、町中にやぐらが組まれて盆踊が始まります。これは盆に招かれた精霊を慰めて、送り出す踊りとして考えられ、また無縁仏の霊も追払います。ですが今では郷土の祭りとして阿波踊りのように全国的にも知られた観光用の祭りにもなってしまいました。

●涼風(すずかぜ)
晩夏に吹く心地よい風。ひそやかに秋の訪れを告げます。この頃になると日本を覆っていた太平洋高気圧も後退し、夏の終わりを感じる頃です。

●処暑(しょしょ)
8月23日は二十四節気のひとつ、処暑に当たります。夏の蒸し暑さが峠を越し、後退しはじめ暑さが収まる頃の意味合いです。昼間はまだまだ暑い日が続きますが、朝晩は確実に涼しくなってきます。また、草むらの虫たちも鳴き始め、夕方にはヒグラシの声も聞こえ、確実に秋の気配が感じられてきます。

●夏の宵(なつのよい)
夏の夕方で日中の暑さも薄らいで縁台で将棋をしたり、夕涼みを行うなど日暮れから夜中までの時間帯を指します。

◆◆夏の風の名前◆◆
○炎風(えんぷう)真夏の日照りで熱くなって吹く風「熱風」「乾風」の同意語
○大南風(おおみなみ)はげしく吹きつける夏の南風
○夏嵐(なつあらし)緑の葉が生い茂る木々を揺るがして吹き荒れる風
○土用東風(どようこち)夏の土用の時期に吹く東風
○夏疾風(なつはやて)突然に吹きだす烈しい夏風
○涼風(すすかぜ)晩夏に吹く涼しい風で秋の訪れを告げる

 

◆◆旬な魚◆◆
●疣鯛(いぼだい)
東北以南の海で獲れる高級魚。煮付け、塩焼き、干物でよく食べられる。

とくにヒレ近くの肉は脂がのって旨い。
●穴子(あなご)
アナゴは味が年間を通して変わらないが、盛んに出回る夏が旬。

ウナギは全国的に食べられ、ハモは関西を中心に、アナゴは関東を中心に賞味される。
●鮑(あわび)
アワビの旬は夏。刺身に向くのはクロアワビ、マダカアワビ、酒蒸しやステーキによいのがメガイ

アワビ。アワビはコンドロイチンを多く含み、老化の進行を抑えるほか、血枯れを治し、病後の回復・解毒に効果がある。

●ウニ
ばふんウニは春が旬だが、えぞばふんウニ、紫ウニ、しらひげウニは夏が旬。ウニの旨さの甘味は、グリシンなど6種類のアミノ酸が醸し出すもの。タンパク質、脂肪、ビタミンEを多く含む。

●はも
旬は梅雨明けの頃の6月~7月。関西では夏の魚料理には欠かせぬ魚となっている。
ビタミンAを多く含み、皮には肌や眼の老化防止に役立つというコンドロイチンが含まれており、夏バテの防止や美容によい。

●鱸(すずき)
6月~9月においしくなる。成長に従い呼び名の変わる出世魚で、夏の魚の代表格。夏のスズキは脂がたっぷりのり、また脂肪性ビタミンA、Dが豊富で夏のスタミナ回復にもってこいである。

●鯒(こち)
よく身の締まった白身魚なので、新鮮なものは刺身や洗いにするとよい。煮付けや天ぷら、ちり鍋にも向き、出汁がよく出るのでぶつ切りにして味噌汁にするのも手軽でおいしい食べ方である。

●かんぱち
アジ科の魚。初夏から秋にかけてがおいしい時期。幼魚は魚体が黄色いことからヒヨッヒ(シオッコ)と呼ばれ、高級魚の仲間に入っている。カンパチは肉が締まっていてコクがあり、脂ののりもよく、舌触りもよい。夏の高級魚の一つである。

●しじみ
土用シジミとか寒シジミといわれるように夏と冬が旬。肝臓によい働きをする各種のアミノ酸を多く含み、カルシウム、ビタミンB2もたっぷり含んだ栄養豊富な食品である。身を味わいたいなら、煮立った湯に入れると旨みが逃げない。エキスを味わうには、水から入れて煮るとよい。

●虎魚(おこぜ)
初夏から晩夏がおいしい時。悪相に似合わず、白身の肉は上品で美味。刺身、唐揚げ、わん種、煮付け、ちり鍋にと楽しめる。唐揚げにするときは必ず2度揚げすること。

◇◇旬な野菜◇◇

●レタス
レタスは年中出回っているが、7月~8月に出回る高冷地産のものが味がよいとされる。

●枝豆
旬は7月~8月。大豆と同様にタンパク質が豊富だが、大豆にないビタミンCを多量に含む。また、

ビタミンA、B1a2、カルシウムも多い。アルコールから肝臓や胃腸を守るメチオニンを多く含み、ビタミンB1、Cがアルコールの酸化を促し、肝臓の働きを助けるのでビールのつまみとしては最適。

●ピーマン
年中出回っているが、栄養価の高い7月~8月が旬。ピーマンのビタミンCは熱にも強く、相性のよい油と一緒に料理すれば、青臭さが抜けてよい。夏のピーマンはメラニン代謝が働き、しみ、そばかす、かぶれ、吹き出物に効果がある。カロテン、ビタミンAが夏バテを防ぎ、血液をきれいにする作用もあるので、皮膚にはりがでて、髪や爪の色艶をよくし、美容によい。

●オクラ
出荷が多いのは5月~10月で7月~8月の路地物がおいしい。調理の前に塩を少量ふって手でよくもむと、表面の産毛がとれてよい。

●きゅうり
1年中出回っているが、最盛期は5月~9月。キュウリのおろし汁は美容の面でも肌を引き締め、弱アルカリ性に保つ働きがある。キュウリをおいしく食べる決め手は塩。生で食べる時には必ず塩をふりかけ、キュウリの板ずりを行い、塩を水で洗い落として切ると、キュウリの緑を鮮やかにする。また、表面の水分が少し抜けることで、酢やドレッシングが馴染みやすくなる。

●とうもろこし
旬はなんといっても夏。秋口までフレッシュなものが店頭に並ぶ。トウモロコシの甘みは日がたつにつれて薄れてしまうので、新鮮なうちに食べるのがポイント。トウモロコシの黄色い色はカロテンで、体内でビタミンAに変わるものである。タンパク質や脂肪、ミネラルも豊富な栄養価の高い野菜。

●夏大根
7月~10月上旬まで出回るもので、美濃が代表品種。辛みが強く、煮炊きには不向きだが、おろしや漬け物用に夏場も欠かせない。ダイコンはおろして7~8分後が最も辛いので、辛すぎるようなら少し時間をおくか、酢をかけるとよい。

●トマト
7月~8月に出回る路地ものは味も濃く、自然の香りがあっておいしい。ビタミンAを多く含み、生で食べればビタミンCも豊富。特に路地ものがハウス栽培ものの3倍も含んでいる。また、トマトの酸味や香りは肉類の油のしつこさや臭みを和らげてくれるので、一緒に料理するとよい。

●茗荷(みょうが)
夏ミョウガは6月~7月、秋ミョウガは8月~10月が旬。独特の芳香と風味がある。
刻んで水にさらし、麺類や味噌汁の薬味にすれば、シャキっとした歯ざわりでおいしい。

●なす
1年中出ているが、出荷量が多く、味がよいのは6月~10月。ナス自体にはとりたてて栄養がないが、油をよく吸収する特性を持ち、その上、油と相性がよく脂っこくならない。そのため植物油と一緒に調理すると、リノール酸やビタミンEをたっぷりとることができる。

●冬瓜(とうがん)
旬は夏。水気が多く、淡白な味が特徴で、あんかけ、肉詰め料理や中国料理には欠かせない。

利尿、便通、水腫などに効能があるといわれている。10度前後のところで長く貯蔵でき、日かげで風通しのよいところに置いておけば、冬まで保存できる。

●干瓢(かんぴょう)
カンピョウは夕顔の果肉を切って竿にかけ、さらしながら乾燥させたもの。

炭水化物、タンパク質、脂肪、無機質を含んでおり、利尿作用、解毒作用があるといわれている。
調理は、ぬるま湯につけて戻し、出し汁で煮込んで、柔らかくなったところで味付ける。

 

 

長々と紹介させていただきました(._.)。終わりは来るのか~~!?と心配されたかもしれません。うーーん、しかし!勉強になりますね~。

もう7月も終わりです。日本の夏はやはり昔から暑く、今は正に極暑!と言えるのではないでしょうか。

夏に思いを馳せる=暑さに思いを馳せるになってしまいましたが、アレ!?と思っているともう秋の気配を感じるようになってしまうのではないでしょうか。

でも今は夏でございます!暑いと体調が崩れやすくなります。この暑い夏を上手く乗り切るには、やはり知恵と工夫が必要でしょう。

暑さは睡眠にも影響します。良い睡眠がとれれば、一晩の睡眠で疲れが取れます。しかし熱帯夜のためよく眠れないと、翌日まで疲労が持ち越され、睡眠不足が積み重なると、脳の機能が低下してだるさが生じます。
人の体温は1日の中でも約1℃上下し、夕方から夜にかけて最も高く、早朝に最低となります。人は体温が下がるときに眠気を感じ、体温が低い時間帯にグッスリ眠れます。熱帯夜は室温が高く湿度が高いため、体から十分に熱を放散できず、体温を下げられません。そのため、夏には睡眠の質が悪くなる人が増えます。

敵を知り(暑さ)、自らを知り(体調)知恵と工夫を発揮して、上手く夏を乗り切ることが大切ですね。とりあえず旬の魚と野菜を食べてリフレッシュするのはどうでしょうかな。

そして楽しく今年の夏を過ごしましょう。

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