看護師便り

東京都済生会向島病院、看護部のブログです。看護師が交代で日々の出来事や想いをお届けします。

生活習慣病にご注意!!

2013年04月15日

看護日誌をご覧いただき、ありがとうございます。

日本には、春夏秋冬という素晴らしい季節があります。今年も冬が終わり、コートやマフラーともしばらくお別れ・・・、暖かい春に向けて歩みだす季節になりました。大雪で大変だった地域にも雪解けが始まり、春の知らせが届き始めていますでしょうか。

寒い厳しい冬を越すことで、暖かい春が迎えられ美しい桜が見られます。猛暑の夏があるから、あのきれいな秋の紅葉が感じられます。しかし、厳しい冬も猛暑の夏も、健康な体があってこそ乗り越えられるのだと思います。

私事ですが、昨年の健康診断で生活習慣病(高血圧症・脂質異常)を指摘され、内服薬が開始となりました。健康管理ができていなかった自責が生じて辛い思いでした。そこで、病気の原因と予防について少し勉強しましたので、みなさまと知識の共有をしたいと思います。

 

原因:多くの病気の原因は『生活習慣』による

日本人の3人に2人が脳卒中や心疾患などの生活習慣病で亡くなっています。体質や遺伝が影響することもありますが、ほとんどが食生活を中心とする『生活習慣』に原因があります。多くの病気は特別な予防策や治療法でしか予防・改善できないものではありません。日々の生活を改めることで十分に防ぎ、改善していけるのです。

 

予防:自分で自覚して自ら健康を守る努力をする

21世紀の医療の分野では、病気をどう治すかより、どう防ぐかという「予防医学」が最先端になっています。医師や病院だけでできることではなく、個人の自覚が絶対不可欠となっています。私たちがこの先、どれだけ長生きできるか、健康で過ごすことができるかは、健康の重要性を自覚して正しい健康・栄養知識を得て、それを実行できるかにかかっています。

 

病気予防のために必要なこと

  1. 食べ物や栄養に関する知識を身につける
  2. 健康診断などで自分の体をチェックする
  3. 自分の体質や年齢に合わせた生活を送る
  4. 病気と体に関する知識を身につける

 

健康で長生きをするために必要なことは、毎日の適度な運動と心地よい睡眠、バランスのとれた食事にあります。

みなさま!農林水産省から、健康で豊かな食生活の実現を目的に策定された食生活指針(食事を楽しむ、栄養バランス、無駄のない食生活等、10の視点から望ましい食生活のあり方を示されたもの)や、それを具体的な行動に結びつけるものとして作成された「食事バランスガイド」なるものが、発信されているのをご存知ですか?

「食事バランスガイド」は、その食生活指針を具体的な行動に結びつけるために作られたもので、「何を」「どれだけ」食べたらよいかをわかりやすく示されています。

このコマのイラストにより、一日分の食事を表現し、これらの食事のバランスが悪いと倒れてしまうことを表現しているのだそうです。コマのイラストを活用して、あなたのコマをしてみませんか?

 

あともう一つ!栄養バランスのとれた食事スタイルの一つとして「日本型食生活」という考え方です。日本食は世界からも注目されていますよね。この「日本型食生活」とは、日本の気候風土に適した米(ごはん)を中心に、魚や肉、野菜、海藻、豆類などの多様なおかずを組み合わせて食べる食生活のことだそうです。

これらを参考に、自分や家族の食生活を見つめなおし、どのような食生活が望ましいのか、考え、実践してみませんか?生活習慣の改善に役立てていただければと思います。

 

4月 2013
« 3月   5月 »
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

過去の記事